未来を紡ぐ共鳴 – 第3話

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アヤは、朝靄がまだ街を包む中、重ね続けるデータと向き合う決意を胸に、地元の小学校へと向かった。校門をくぐると、子供たちの元気な声と笑い声が広がり、無邪気な笑顔があふれていた。今日は、彼女がユウに教える「共感」という概念の一端を掴むための大切な一日だった。教室に入ると、担任の先生がにこやかに迎えてくれた。

「ようこそ、アヤさん。今日は子供たちに自己紹介をさせてもらいますね。」

「ありがとうございます。皆さんの声や表情、感じたことをできるだけ記録させていただきます。」

アヤは、手に持ったメモ帳と携帯型録音機を取り出し、子供たちの話す言葉や笑顔、時折浮かぶ寂しげな表情を丹念に記録していった。彼女は、子供たちが無邪気ながらも、時折大人顔負けの感情を見せる瞬間に、胸が熱くなるのを感じた。

その後、アヤは福祉施設にも足を運んだ。施設内は、学校とはまた異なる静かな空気が流れ、年配の方々がそれぞれの時間を穏やかに過ごしていた。彼女は、各々の表情や語り口から、長い人生の重みと温かさ、そして時折滲む孤独感を感じ取りながら、細やかに記録を続けた。施設内の廊下で、ふと一人の老婦人が優しく微笑みながら語る姿に、アヤは心を打たれた。

「私の人生は、たくさんの出会いで彩られてきたわ。悲しみもあったけれど、そのすべてが今の私を作ってくれたのよ。」

アヤはその言葉を静かにメモに記し、老婦人の温かい眼差しに心を寄せた。