「やったぞ!捕まえたぞ!」
パトカーから降りてきた警察官が叫んだ。彼は主人公と赤いヘルメットの男に手錠をかけて、パトカーに押し込んだ。
「あなた達は殺人犯だ!」
警察官は言った。
「……」
主人公と赤いヘルメットの男は無言だった。彼らは絶望した。
そのとき、空から何かが落ちてきた。
「なに!?」
主人公は驚いて振り返った。そこに落ちてきたのは、虹色の光だった。光は主人公と赤いヘルメットの男に向かって笑った。
「こんにちは!」
光は言った。
「あなた達は殺人犯ではありません!」
光は言った。
「あなた達は勇者です!」
光は言った。
「あなた達は世界を救う運命にあるんです!」
光は言った。
「え!?」
主人公は呆然とした。彼は何が起きているのかわからなかった。
「それは……」
光は言おうとしたが、そのとき、地面から何かが飛び出した。
「なに!?」
主人公と光と赤いヘルメットの男は驚いて振り返った。
そこに飛び出したのは、白い本だった。本は開いて、中から声がした。
「おめでとうございます!」
本は言った。
「あなた達はこの物語を読み終えました!」
本は言った。
「あなた達はこの物語の登場人物でした!」
本は言った。
「あなた達はこの物語を楽しんでくれましたか?」
本は言った。
「え!?」
主人公と光と赤いヘルメットの男は呆然とした。彼らは何が起きているのかわからなかった。
「それでは……」
本は言おうとしたが、そのとき、空から何かが落ちてきた。
「なに!?」
主人公と光と赤いヘルメットの男と本は驚いて振り返った。そこに落ちてきたのは、黒いペンだった。
ペンは主人公と光と赤いヘルメットの男と本に向かって書き始めた。
「これで終わりです」
ペンは書いた。
「物語を読んでくれてありがとうございました」
そして、ペンは最後に一言書いて、消えてしまった。
「これからも素敵な物語を探してください」
前編 後編

















