モンスターストーン – 第1章: 第2話

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放課後、石空慶太郎は学校の門をくぐり、いつものように家に向かって歩いていた。空はすっかり暗くなり始め、オレンジ色の夕焼けが西の空を染めていた。彼の手には石の図鑑とノートがあり、頭の中には青い隕石についての考えが渦巻いている。彼は何か重要な手がかりを見つけたいという衝動に駆られ、早足で歩きながら、ノートに考えを書き留めていた。

「青い隕石…どうしてそんな力があるんだろう…」慶太郎は独り言を呟きながら、視線を上げると、ふと周囲が妙に静かなことに気づいた。いつもなら家路を急ぐ学生たちや、街のざわめきが聞こえるはずの時間帯だが、今日は何か違う。空気がピリピリと張り詰めているように感じられる。

そのとき、視界の端に何か奇妙な光がちらついた。慶太郎は立ち止まり、光の方に目を凝らす。それは、まるで夜空を裂くような鮮やかな黄色の光だった。まばゆいばかりの輝きが、遠くの空に一筋の尾を引いている。慶太郎は思わず足を止め、その光がどこへ向かっているのかを追いかけるように見つめた。

「なんだ…あれは?」彼の心は興奮で高鳴り、体が自然と光の方向へと導かれていくのを感じた。光の先にあるのは近所の公園だ。慶太郎は駆け足で向かい、心の中で何かが叫んでいるような気がした。「あれは、ただの流星じゃない…」直感がそう告げていた。

公園に到着した瞬間、慶太郎の目に信じられない光景が広がった。空から巨大な黄色い隕石が急降下してきている。隕石は猛烈な勢いで地面に向かい、衝突の直前にその周囲を包むように強烈な黄色い光を放った。まるで太陽がもう一つ現れたかのように、あたり一面が一瞬で昼のような明るさに変わる。慶太郎はその光に目を奪われ、まばたきさえ忘れてしまう。