モンスターストーン – 最終章: 第2話

「その言葉を信じるぞ、慶太郎。」アウルムは穏やかな声で返した。「お主ならきっと、妾の願いを叶えてくれると信じておる。」

その瞬間、アウルムの体が淡い光に包まれ、次第にその姿が透明になっていく。慶太郎は彼女を引き留めようとするが、アウルムはそっと手を離し、微笑みを絶やさずに言った。

「さようなら、慶太郎。妾はお主の中で生き続ける。」

「アウルム…ありがとう。本当に、ありがとう…」慶太郎は涙を堪えながら、彼女に向かって手を振った。

アウルムの姿は徐々に消え、彼の精神から静かに消えていった。しかし、その瞬間、慶太郎の胸の中に強い温かさが残った。それはアウルムの意思、彼女の力そのものであった。

戦いが終わり、部隊は勝利の歓喜に包まれる中、慶太郎は一人でアウルムとの別れを感じていた。しかし、彼の心には新たな決意が芽生えていた。

「アウルムの意思を継いで、これからも戦う…」慶太郎は自分に言い聞かせるように呟いた。「この地球を、みんなを守るために…」

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