その瞬間から、リオの周りでは奇妙な現象が起こり始めた。風が彼の周りを渦巻き、水が自然に動き出す。リオは自分がエレメンタルの力を手に入れたことに気づいた。
「これ、どうやって使うんだろう？」カイが興奮気味に言った。
「わからない。でも、これがきっと重要なものだってことはわかる」とリオが答えた。
三人は村に戻り、この出来事を祖父母に報告することにした。リオの祖父母はその話を聞いて驚き、そして心配し始めた。
「リオ、この紋章はとても危険なものかもしれない。大事にしなさい」と祖父が言った。
「わかりました、おじいちゃん。気をつけるよ」とリオは約束した。
しかし、リオの心の中では、新たな冒険の始まりを予感する興奮が止まらなかった。彼はエレメンタルの力を手に入れたことで、これから何が起こるのかを知るすべがなかったが、その力が自分に何をもたらすのかを楽しみにしていた。
リオたちが村に戻ったその夜、彼らの平和な日常は永遠に変わってしまうことになる。エレメンタルの紋章がもたらす冒険と試練の旅が、今まさに始まろうとしていた。
第１章：前編｜中編｜後編
