最後のメッセージ – 第二幕: 探索と超自然の出会い 前編

第6話: 旧知の仲間との再会

カズキは再びアユミの謎を追うための重要な一歩を踏み出す準備をしていた。今回彼が連絡を取ることにしたのは、大学時代のもう一人の友人で、アユミと共に伝説の研究をしていたヨシオだった。ヨシオはかつてオカルトや超自然現象に造詣が深く、アユミと一緒に多くの時間を過ごしていた。

カズキは電話を手に取り、数回コールするとヨシオの声が聞こえた。

「もしもし、ヨシオか?久しぶりだね。ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」

「ああ、カズキか。何だい? こんなに遅くに何かあったのか?」

「実はアユミから手紙が来てね。彼女が何か大変なことに巻き込まれているみたいなんだ。お前なら何か知っているかもしれないと思って。」

ヨシオは一瞬の沈黙の後、深刻な声で話し始めた。

「アユミか…。彼女が最後に興味を持っていたのは『異界への門』についてだ。あれは古代の呪文と結びついていて、特定の場所でしか開かないと言われている。非常に危険な話だが、彼女はそれに魅了されていたんだ。」

カズキはメモを取りながら真剣に聞いていた。「その門が開く場所、それはどこにあるんだ?」

「具体的な場所は分からない。でも、彼女が最後に訪れた場所が手がかりになるかもしれないな。それが廃墟となった旧病院だ。」

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