「やった、門が開いたぞ!」カズキが興奮して叫んだが、その喜びも束の間、突然ヨシオの身体が何者かに引きずり込まれようとしていることに気がついた。
「カズキ!助けてくれ!」ヨシオが必死の声で叫びながら、暗闇に消えかけていた。
カズキはすぐにヨシオの手を掴み、全力で引き戻そうとした。両者の間には激しい引っ張り合いが生じ、ついにはヨシオが暗闇から逃れ出すことができた。
「大丈夫か、ヨシオ!」カズキがヨシオを支えながら問う。
「うん、なんとかな…ありがとう、カズキ。」ヨシオが息を切らしながら答えた。
二人は改めて異界の門を見つめた。そこは明らかにこの世のものとは異なる風景が広がっており、その先には何が待ち受けているのか計り知れなかった。しかし、カズキはアユミを救うため、そして真実を確かめるために、その門を通過する決心を固めた。
「行こう、ヨシオ。アユミのいる異界へ。」カズキが一歩を踏み出し、ヨシオもそれに続いた。二人は手を取り合い、未知の世界への入口へと進んでいった。その背後で、門はゆっくりと閉じ始めていた。



















