旅は長く、困難なものであった。迷い込んだ森で野獣に襲われそうになったり、深い谷に落ちそうになったり、何度も命の危険に晒された。しかし、少女の言葉が私の支えになった。
「諦めずに進んでください。」
その言葉を思い出すと、私は再び立ち上がり、前に進むことができた。
そしてついに、私は３つの鍵を全て手に入れた。鍵をオルゴールに差し込むと、光が溢れ出し、美しいメロディーが流れ出した。
壊れていたオルゴールは、再び命を吹き込まれたのだ。
メロディーが奏でられる中、私は少女と再会した。
「ありがとう。あなたは本当にオルゴールを修理してくれたのね。」
少女は満面の笑顔で私に感謝の言葉を述べた。
「いえ、私が感謝したいです。あの世界で、私は勇気を持つことを学びました。」
私は少女に手を差し伸べた。少女は私の手を握り、私たちは一緒に光の中へと消えていった。
目を覚ますと、私は再び校舎の隅にいた。壊れたオルゴールは、静かに佇んでいた。しかし、私にはそれが以前とは違って見えた。
壊れた機械ではなく、美しい音楽を奏でる可能性を秘めた存在として。
私はオルゴールを手に取り、そっとゼンマイを巻いた。すると、あの美しいメロディーが再び流れ出した。
その音色は、私の心に希望を与えてくれた。
いつかまた、あの世界を訪れることができるかもしれない。
その日まで、私はオルゴールの音色を聴きながら、夢を見続けるだろう。
