三人は教会の奥へ進み、地下室へ続く階段を見つけた。扉は固く閉ざされていたが、陸が力を込めて開けると、そこには古びた部屋が広がっていた。その中央には一台のオルガンがあり、その上に一冊のノートが置かれていた。
「これが……真実?」
怜子が震える手でノートを開くと、そこには火災事故に関わる詳細な記録が残されていた。
「当時、校内で違法な実験が行われていた。それが火災の原因だった……。」
怜子は声を詰まらせながら読み上げた。その実験を主導していたのが、今回の事件の真犯人である男だったのだ。
「これで、すべてが繋がった。」


















