前編 後編
しかし、そのとき、突然、天井から何かが落ちてきた。
「なに!?」
警察官は驚いて振り返った。そこに落ちてきたのは、赤いヘルメットをかぶった男だった。男は警察官に向かってキックを放った。
「うわっ!」
警察官はキックを受けて、吹き飛ばされた。彼は銃を落としてしまった。
「今だ!」
赤いヘルメットの男は主人公と黒ずくめの男に叫んだ。
「あなた達を助けに来ました!早く逃げましょう!」
赤いヘルメットの男は主人公と黒ずくめの男の手を引いて、窓から飛び出した。
「え、ええええ!?」
主人公は何が起きているのかわからないまま、赤いヘルメットの男に連れられて走り出した。
「あなたは誰なんですか?どうして私達を助けてくれたんですか?」
主人公は赤いヘルメットの男に尋ねた。彼らは窓から飛び出して、近くのバイクに乗り込んだ。赤いヘルメットの男はバイクを発進させて、猛スピードで走り出した。
「私はあなたの味方です。あなた達は何者かに狙われているんです」
赤いヘルメットの男は答えた。
「狙われている?誰にですか?」
主人公は不安になった。
「それはまだ言えません。とにかく、今は安全な場所に行きましょう」
赤いヘルメットの男は言った。
「安全な場所?どこですか?」
主人公は疑問に思った。
「私の隠れ家です。そこで話しましょう」
赤いヘルメットの男は言った。
「隠れ家?あなたは何者なんですか?」
主人公は不信感を抱いた。
「私は情報提供者です。あなた達が知りたいことはすべて話しますが、今は信じてください」
赤いヘルメットの男は言った。
「情報提供者?」
主人公は驚いた。彼はその言葉に何かを感じた。彼は赤いヘルメットの男の顔をよく見てみた。
「もしかして……あなたは……」
主人公は思い出した。10年前に起きた連続殺人事件の被害者の一人である幼なじみだった。彼はその事件で幼なじみを失っており、その後、彼と連絡が取れなくなっていた。
「そうです。私はあなたの幼なじみです。あなたとも会ったことがありますよね」
赤いヘルメットの男は頷いた。
「でも、どうしてあなたがここに……」
主人公は続けようとしたが、そのとき、後ろからサイレンの音が聞こえてきた。
「警察だ!追ってるぞ!」
後ろから追ってきたパトカーから声がした。
「やばい!見つかっちゃった!」
赤いヘルメットの男は焦った。
「どうしますか!?」
主人公は怯えた。
「逃げるしかない!しばらく揺れますよ!」
赤いヘルメットの男は言って、ハンドルを切った。バイクは道路から外れて、細い路地に入った。
「うわあああ!」
主人公は悲鳴を上げた。バイクは路地を縫って走り、パトカーを振り切ろうとした。しかし、パトカーも追いかけてきて、車間距離を詰めてきた。
「やめろ!止まれ!」
パトカーから銃声がした。弾丸がバイクに当たり、タイヤがパンクした。
「危ない!」
赤いヘルメットの男は避けようとしたが、遅かった。バイクはコントロールを失って、壁に激突した。
「ぐはっ!」
主人公と赤いヘルメットの男は衝撃に吹き飛ばされた。彼らは気を失ってしまった。