歌う井戸 – 第弐話

純と陸は互いに顔を見合わせた。純が静かに言った。「私たちがその儀式を行うしかない。」

陸も頷いた。「そうだ。でも、危険も伴うだろう。」

純は決意の表情を浮かべる。「でも、村を守るため、そして消えてしまった友人を救い出すためには、私たちが行動を起こさなければならない。」

その夜、陸と純は再び井戸の近くに立った。手には乙女の日記と、長老から渡された水の精霊の絵が描かれた古びた巻物。二人はその巻物を広げ、儀式を開始した。

儀式が進む中、井戸の水面は再び動き始め、闇の影が浮かび上がってきた。しかし、純と陸は決意を固め、水の精霊に祈りを捧げ続けた。

すると、井戸からは美しい青い光が放たれ、その光の中から、水の精霊の姿が現れた。精霊は陸と純に感謝の意を示し、闇の影を再び封印した。

そして、光一の友人も無事に井戸から現れ、村は再び平和な日々を取り戻した。

陸と純はその勇気と決意によって、村を大きな危機から救ったのだった。

第壱話 第弐話

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