健一は考え込んだ。「もう一度、家の中を徹底的に調べる必要があるかもしれない。僕たちが気づいていない隠れた場所があるかもしれない」
美咲は彼の提案に同意した。「そうね。私たちで一緒に調べましょう。きっと何か手がかりが見つかるはずよ」
その日、二人は再び家の中を徹底的に調べ始めた。まずは屋根裏部屋から手をつけた。古い家具や段ボール箱を一つ一つ丁寧に調べていった。埃を被った箱の中から、古い写真や手紙が出てきた。美咲はそれを読み始めた。
「この家に住んでいた家族のものみたいね。でも、特に変わったことは書かれていないわ」
健一も他の箱を開けながら、同じように感じていた。「過去の住人たちの生活が垣間見えるけど、特に異常な点は見当たらないな」
次に二人は地下室に向かった。再び狭い階段を降り、懐中電灯の光で周囲を照らしながら調べていった。健一は古い木箱を開け、中身を確認した。
「ここにも特に異常はないみたいだ」
美咲は壁に掛かっていた古い鏡を見つけた。「この鏡、何か意味があるのかしら?」
健一は鏡を調べたが、特に何も見つからなかった。「ただの古い鏡みたいだね」
二人は地下室の隅々まで調べたが、やはり何も見つからなかった。彼らは再びリビングルームに戻り、テーブルに座って話し合った。


















