ルナヴィアの町の喧騒は日増しに増していった。美穂とカエデの勇気ある行動のおかげで、町の中は安全を取り戻していたが、その安寧は長くは続かないこととなる。
ある晴れた日、町の広場に突如として大きな光が現れ、町の人々は驚きの声を上げた。光の中から現れたのは、中年の男性で、彼は深刻な表情で町の人々に語りかけた。
「私はアルティウス、遥か古の時代からこの世界を見守る者。私が現れた理由は、町の近くに潜んでいる古代の魔物の存在を知らせるためだ。この魔物は古の力を持つ恐ろしい存在で、かつてはこの大地を支配していた。その魔物が目覚めつつある。」
町の人々は恐怖に震え、町長はすぐに議会を開催した。議会の中では、どうすればこの危機を乗り越えるか、様々な意見が交わされた。その中で、美穂とカエデの名前が挙げられた。
「美穂とカエデならば、この古代の魔物に立ち向かえるだろう。」
美穂は議会の場に呼ばれ、彼女は冷静に状況を聞いた。アルティウスは美穂に近づき、「神獣の絆の石」の力を感じ取り、「お前の持つ力と、神獣との絆は、この古代の魔物を封印する鍵となるだろう。しかし、それだけでは不十分だ。古代の魔物に立ち向かうには、他の神獣たちの力も必要だろう。」と告げた。
カエデは美穂の肩にとまり、美穂とアルティウスの話を静かに聞いていた。アルティウスは続けて、「この近くの森、山、湖には、他の神獣たちが住んでいる。君たちの絆の力を借りて、彼らを仲間にして、古代の魔物に立ち向かうべきだ。」と提案した。
