神獣の力、少女の勇気:異世界で花開く絆 – 第4章

美穂は深く頷き、「私たちは、この町を守るため、そしてこの大地の平和を守るために、必ず古代の魔物を封印します。」と力強く宣言した。

次の日、美穂とカエデは、まず最初に森へと向かった。森の奥深くには、水の神獣・ミズノが住んでいるという伝説があった。美穂はカエデに乗り、森の中へと進んでいった。

森の中は静寂に包まれており、時折、小鳥たちの鳴き声や、動物たちの気配を感じることができた。美穂は「神獣の絆の石」の力を使い、ミズノの存在を感じ取ろうとした。

すると、突如、大きな水の渦が美穂の前に現れた。その中から、青白い鱗と長い尾を持つ、美しい姿のミズノが現れた。ミズノは美穂を見つめ、「何故、私の住む森に入ってきたのか?」と声をかけてきた。

美穂は平静を保ちつつ、古代の魔物の存在と、その封印のためにミズノの力を借りたいという旨を伝えた。ミズノは少し考え込んだ後、美穂の真摯な態度と、カエデとの強い絆を感じ取り、「私も、この大地の平和を願っている。だが、私の力を借りる前に、私の試練を乗り越えなければならない。」と言った。

美穂はミズノの試練を受けることを決意し、ミズノは美穂とカエデを、森の奥へと誘導した。そこには、大きな湖が広がっており、その湖の中央には、小さな島が浮かんでいた。

「この湖を渡り、島にある宝物を手に入れてきなさい。その宝物を手に入れることができれば、私の力を借りる資格があると認めよう。」ミズノはそう言って、湖の中へと姿を消した。

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