「龍之介、石井の動きをもっとよく見て、タイミングを合わせてみないか？」
「わかった、健太。やってみるよ。でも、石井ももう少し走り込んでくれよな。」
「もちろん、俺も全力でやるから。」
その結果、少しずつチームの雰囲気は改善されていった。練習の質も上がり、お互いを信頼し合うことでプレイもより連携が取れるようになった。しかし、予算の問題は依然として解決していなかった。
健太は思案し、地域の企業や住民に協力を求めることを提案した。「みんなで資金集めのイベントを開こう。地域の人たちに応援してもらえるようにしよう。」チームメイトたちはこのアイディアに賛同し、町内でバスケットボール教室を開いたり、チャリティーイベントを開催することになった。
その活動を通じて、チームはますます団結していった。健太のリーダーシップは確実に成果を上げており、彼自身も自信を深めていった。次の地区大会まで時間は少ないが、チームの成長は目に見えていた。
