その言葉に、アカリの胸はちくりと痛んだ。祖母の代わりでも、ただの好奇心でもなく、もっと直接的にカズマと向き合いたい――そんな気持ちが確かにあるのを自覚してしまう。しかし、年齢も環境もあまりに違いすぎる。もし自分の感情を認めてしまえば、どんな困難が待ち受けるのか想像もつかない。
「私は……。ばあちゃんのためだけじゃなく、私自身が知りたいんです。カズマさんのことを、もっと。」一瞬、言いかけた言葉を飲み込みながらも、アカリは決意をにじませた瞳でカズマを見つめた。カズマの唇が動きそうになるが、そこに何が宿るのかはわからない。ただ、二人の間には確かに何かが流れ始めているのを、どちらも意識せざるを得なかった。
祖母の諦めた恋の真実を伝えることで、過去は一つの区切りを迎えた。しかし、それと同時に、アカリとカズマの胸には新たな感情が静かに芽を出している。その感情が何をもたらすのか、まだ誰にもわからない。アカリは祖母の代わりにここへ来たつもりだったが、いつの間にか自分自身の運命までもが変わりはじめているのだと、ぼんやりと感じていた。

















