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激戦の幕が上がると、空は血に染まり、闇の中から不気味な気配が漂い始めた。陽斗は、すでにその場に集結した連合勢力の前で、決戦の覚悟を胸に立っていた。目の前には、虚無の王の化身――巨大な影が、異様なオーラと共に迫ってくる。敵の手先と化した魔獣や闇の戦士たちが、容赦なく襲いかかる中、戦況は混沌を極めていた。
「これが…最後の戦いか。」
陽斗は深く息を吸い込み、これまでの数多の戦いと仲間たちとの絆を胸に、自らの内に秘めた「領域」の究極技を呼び起こそうと決意した。彼の周囲には、重力が歪み、時空が引き裂かれるような異常な現象が現れ始めた。彼の手のひらからは、今までにない眩い光と共に、強大なエネルギーが放たれ、敵陣へと一筋の矢のように突き進んだ。
「陽斗、頼む! このままでは全滅する!」
ロレンスの叫びが戦場に響き、隣ではエリナが杖を構え、仲間たちを守るための防御魔法を展開していた。ミカエルは、戦況を冷静に見極めながら、指示を飛ばしていた。「敵の中央を突破せよ! 陽斗、お前の一撃が決定打になる!」
陽斗は、心の奥底から湧き上がる力と、過去の戦いで失った仲間たちの面影を胸に、全ての力を解放する覚悟を固めた。彼の目に映るのは、仲間たちの必死な姿と、虚無の王の化身が放つ冷たい光。激しい戦いの中、彼は己の限界を超えるため、体中に流れるエネルギーを統一し、「無双」の異名にふさわしい究極形態へと変貌を遂げた。