陽斗は、古代の壁画に描かれた光景に見入っていた。壁画には、前世の英雄たちが激しい戦いの中で、己の力と知識を駆使し、虚無の王を封じる様子が力強く描かれていた。その中で、英雄たちの姿が、まるで未来の戦士たちへの導きのように、陽斗に語りかけてくるかのようだった。
「俺たちも、この知識を手にすれば、虚無の王に対抗できるはずだ……」
と、陽斗は自らの胸に決意を刻んだ。
エリナは、陽斗の横顔を見つめながら、静かに告げた。
「あなたの内に秘めた力は、ただの偶然の産物ではない。古代の英雄たちの意思が、あなたに宿っているのよ」
その言葉に、陽斗は深く頷き、過去と未来を繋ぐ運命の重さを改めて実感した。
再び一行は、館内の奥深くへと足を進め、失われた歴史の中に埋もれた秘密の断片を探り始めた。碑文や書物の一節一節が、これから待ち受ける大いなる試練への伏線となり、虚無の王を封じ込めるための手掛かりとなることを信じながら、仲間たちは互いに支え合い、未来への道を切り開こうとした。
ミカエルがそっと呟く。
「知識は力なり。これらの古代魔法の秘密が、我々に新たな希望を与えるだろう」
こうして、古代魔法の封印と知識に触れた陽斗たちは、次なる戦いへ向けた覚悟を新たにしながら、館内での調査を終えるため、静かに館を後にした。
彼らの旅は、今や過去の英雄たちの叡智を背負い、虚無の王という大いなる敵に挑むための、新たな局面へと進もうとしていた。



















