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ミツルはすでに亡くなっていた――未解決事件を遂行していた“赤い封筒”の黒幕は、彼の詩を狂信する別の人物だった。その歪んだ正体と残酷な動機がアキラの前で暴かれ、失われたはずの復讐の炎が新たな惨劇を生み出した真相が明らかになる。

書店サイン会で犯人を待つも姿を見せないまま終わり、落胆と安堵が交錯するアキラ。しかし自宅に戻った途端、暗闇の中で正体不明の男と対峙を余儀なくされる。想定外の直接対決が夜の静寂を引き裂き、さらなる波乱を呼び寄せる。

赤い封筒についにアキラを名指しする殺意の兆しが現れるが、警察は動けず捜査は後手に回る。シンイチの制止を振り切り、自ら餌となって犯人をおびき出そうとするアキラの危うい決断が走り出す。

ミツルの未発表詩と赤い封筒の文面が完全に一致。シンイチの張り込みで投函者を追跡するも、最後の瞬間に姿を消される。整形やマスクで正体を隠す可能性すら浮上し、アキラの不安は限界に近づく。はたして送り主は本当にミツルなのか、それとも――。

大学時代の文集に秘められていたミツルの絶望と狂気。いじめや理不尽な評価に傷つけられた彼の復讐心が赤い封筒の謎をついに繋ぎ合わせる。アキラは自らの罪悪感と向き合い、忌まわしき過去を知る。衝撃の真相が今暴かれようとしている。

防犯カメラに映る男は、数年前に死亡記録があるミツルなのか。それとも別の誰かが成り代わっているのか。新たな殺人事件と詩の痕跡が追い打ちをかけ、真相は深い闇の奥へと沈み込む。アキラは消えた同期の影を追いながら、揺らぐ事実に苦悩する。

アキラの自宅に侵入した痕跡と赤いインクで残された不気味な文言。警察の捜査も空回りする中、創作が狂わされ、日常すら蝕まれていく。恐怖が刻一刻と深まる章。

シンイチの調べで明らかになる未解決事件とミツルの関係。かつての過ちで加害者になり得ると苦悩するアキラは、罪悪感に囚われながらも次の標的になる恐怖を覚え、事件の真相を探る決意を固める。詩に潜む歪んだ芸術性が、新たな悲劇を呼び寄せるのか。

大学時代の同期・ミツルを思い出したアキラ。失踪した詩人の言葉と赤い封筒の詩が奇妙に重なり、過去の因縁が浮上する。ミツルの事件に自身も関わっていた可能性が明らかになり、アキラは混乱と不安の中、封じたはずの記憶と向き合わざるを得なくなる。

新たに届いた赤い封筒には、これまでにない脅迫めいたフレーズが。予告殺人を匂わせる詩に揺れるアキラ、ユキノ、シンイチの三人は、警察が動かない中で独自の捜査を進める。恐怖と好奇心の狭間で、さらなる危険が忍び寄る。背後に潜む意図とは──。

赤い封筒に記された詩と未解決事件の奇妙な符合を感じ取ったアキラは、元刑事シンイチの力を借りて捜査資料を探り始める。被害者のそばに残された意味不明なメモや詩が、その正体を浮かび上がらせる鍵なのか。創作への衝動と新たな危険が交錯する中、真実の断片が少しずつ動き出す。

連続して届く赤い封筒の詩に潜む不可解なキーワード。過去の封筒を読み返すほどに、その内容は未解決事件を暗示するかのように深まっていく。アキラは担当編集者ユキノと共に謎を追い、やがて自分にも危険が迫る気配を感じ始める。“破れた写真”“青いバラ”は偶然か――。

深夜の編集部で執筆に追われる高名な作家アキラの元へ、毎月届く赤い封筒。不気味な詩の内容は脅迫を感じさせないながらも、その謎が静かに物語を揺さぶり始める。創作の焦燥が増す中、奇妙な手紙は彼の運命を狂わせていくのか。静まらない違和感が、大きな渦へと変わっていく。